ボクシングを極めるための7つの基礎

ボクシング基礎 ジムの選び方

ボクシングを極めるための7つの基礎

華麗なKOシーンやスピード感あふれる攻防。
観客を沸かせるその一瞬の裏には、地味で徹底した“基礎練習”の積み重ねがあります。
強さは決して一夜で身につかない。日々の小さな積み重ねが、リングでの大きな差を生むのです。

ここでは、ボクシング上達のために欠かせない7つの基礎練習を紹介します。

なおこちらのコラムは、BOXING CLUB林崎洋大トレーナーに監修していただきました。

林崎 洋大(はやしざき ひろまさ)

・ボクシング歴(18歳から23〜24歳位まで)
・プロ戦績(7戦5勝1分1敗)
ボクシングは辛いスポーツだと思いますが、やり込むことで新たな楽しさや喜びが出てきます。
また、忍耐力や精神的にも鍛えられるので、ボクシングを通じて、お互いに成長していけたらと思います。


1. 構えとフォーム —— 強さの原点

構え

スタンスとフォームは、すべてのパンチとディフェンスの出発点。
バランスの取れた構えは、鋭い一撃にも揺るがない“土台”をつくります。

  • 鏡の前でシャドーを行い、理想のフォームを体に刻み込む
  • 前後左右へのステップで、いつでも攻守に移れる柔軟な足さばきを

2. シャドーボクシング —— 自分と向き合う時間

シャドーは「鏡に映るライバル」との戦い。
攻撃、回避、再び攻撃。イメージの中で戦うことで、リアルな動きが磨かれていきます。

  • 打つ→避ける→打つ、攻防一体の流れを常に意識
  • 動画を撮り、弱点を炙り出すのも有効

3. フットワーク —— リングを制する鍵

ボクシングは“距離のスポーツ”。
打ち終わって離れ、相手の攻撃をかわし、次の角度を取る。足が止まれば試合は終わる。

  • ステップイン・ステップバックで基本の間合いをマスター
  • サイドステップやピボットで主導権を奪う
  • ラダーやドリルで俊敏性を極限まで高める

4. パンチング —— 力を伝える芸術

パンチング

パンチは腕で打つのではない。
床から生まれる力を、腰を通し、拳へと流す。全身の連動こそが“本物の一撃”を生むのです。

  • ジャブとストレートを、繰り返し正確に
  • 打ったら素早く戻す。攻撃と防御を一体化させる
  • ワンツーでリズムと切れを磨く

5. サンドバッグ —— 魂を叩き込む場所

サンドバッグ

サンドバッグは黙って受け止め、黙って返してくれる最高の相棒。
ここで培われるのは、打撃力とスタミナ、そして己の闘志。

  • ラウンドごとにテーマを設定し、徹底して打ち込む
  • 力任せではなく、フォームを崩さず正確に
  • 動きながら、コンビネーションで攻め続ける

6. ディフェンス —— 攻撃への架け橋

ディフェンス

避けることは逃げることではない。
スリップやダッキングは、次の一撃を叩き込むための布石。ディフェンスが鋭ければ鋭いほど、カウンターは冴えわたります。

  • パンチを“見る”のではなく“感じ取る”
  • ヘッドムーブメントとステップを組み合わせ、最小限の動きで回避
  • 「避けたら打つ」を身体に染み込ませる

7. フィジカル —— 最後にものを言うのは体力

試合の終盤、腕が重くなっても足が止まっても、戦いは続く。
限界を超えて動き続けるためには、圧倒的な基礎体力が必要です。

  • 縄跳びでリズム感と持久力を養う
  • 体幹を鍛え、崩れないフォームを支える
  • ダッシュやインターバル走で心肺を叩き上げる

結論 —— 強さは基礎に宿る

派手な技術に憧れるのは自然なこと。
しかし、最後に勝敗を分けるのは“基本をどれだけ徹底してきたか”。
繰り返し、丁寧に、そして妥協せず。
その積み重ねこそが、リングで輝く自分をつくり出します。

「強さは毎日の基礎練習から」
その言葉を胸に、次のシャドー、次の縄跳び、次の一撃に全力を注ぎましょう。

タイトルとURLをコピーしました