ボクシングの練習時に使用する道具について

BOXING CLUBとは

これからボクシングを始めようと思っている方であれば
「練習ではどのような道具が必要なのか」
は気になるところですよね。

グローブはイメージしやすいかと思いますが、ケガを予防したり、軽快なステップを踏んだりするためにはバンテージやシューズといった道具も欠かせません。

こちらのコラムでは「ボクシングの練習時に使用する道具」をテーマに道具の種類や特徴をまとめてあります。
BOXING CLUBの会員さんにおすすめしている「パンチンググローブ」「ウイニンググローブ」に関しても、知識を深めていただくべくメリットやデメリットをご紹介しています。

ボクシング初心者はもちろんのこと、現在ボクシングの練習を継続されている方も、ぜひ内容を確認してみてください。

なおこちらのコラムは、BOXING CLUB清瀬天太トレーナーに監修していただきました。

清瀬天太(きよせ てんた)

︎・10歳からボクシングを開始
・17歳からプロデビュー 
引退後ボクシングクラブトレーナーとして勤務しております。 
・10歳から培ってきたボクシングスキルを個々の目的に合わせて分かりやすく指導することを心掛けております。 プロボクサー時代に経験したトレーニング方法や食事等もご興味がございましたらお伝えします。 

プロ戦績 19戦15勝(7KO)3敗1分 / 15年西日本新人王・西軍代表敢闘賞 / WBCユース・Sバンタム級王者

1.バンテージ

バンテージは拳を保護するための道具です。
パンチによって拳や手首を痛めないよう、練習の前につけます。
包帯のようなもので、巻き方もさまざまあります。

バンテージのメリット

包帯によるバンテージは形を自由に調整できるため、自分の拳に合った巻き方を身に付けられます。
また、後ほどご紹介するクイックバンテージと比較して、手首を強固に固定することが可能です。
サンドバッグやミットなどでうまく打てなかった場合も、手首にかかる負担を緩和できるため、ケガの予防につながります。

バンテージのデメリット

包帯のバンテージはボクシング初心者には巻くのが少し難しく、慣れるのに時間がかかります。
また、強く巻きすぎると手がうっ血してしびれてくる場合もあるため、注意が必要です。

巻き方に関して初心者の方にはスタッフがご説明いたします。
ご希望の方には、自宅でも練習出来るように巻き方の説明書をお渡ししております。

2.クイックバンテージ

クイックバンテージはその名の通り、素早く巻くことができるバ ンテージです。
指先が開いた手袋に手を入れ、手首の部分をゴムバンドでぐるぐると巻きつけるような仕様になります。
パンチが当たる箇所にはしっかり衝撃吸収パットが入っているため、安心してミットやサンドバッグを打つことができます。

クイックバンテージのメリット

時短で巻けることが、クイックバンテージの大きなメリットです。
どなたでも簡単に巻けるため、初心者の方にもおすすめです。
(一日体験で初めてという方でも、スムーズに巻くことができます)

クイックバンテージのデメリット

自分で巻くバンテージと比べると、クイックバンテージは少し耐久性が落ちます。
また、手首の固定力も若干劣るため、強いパンチを打つ男性の方では包帯によるバンテージがおすすめの場合もあります。

3.パンチンググローブ

持ち運びに便利なコンパクトなグローブです。
ナックルにはしっかり衝撃吸収のクッションが入っているため、強いパンチも打ち込むことができます。
試合というよりも、ミットやサンドバッグなどの練習でパンチンググローブはおもに使用されています。

パンチンググローブのメリット

パンチンググローブには「コンパクトかつ打った時のナックルの感触を確かめやすい」というメリットがあります。
ボクシンググローブ(ウイニンググローブ)と比較して拳部分が薄く、ナックルに当たったときの感覚が掴みやすいため、正しい打ち方を身につけやすくなっています。

BOXING CLUBでは、入会していただいた方にパンチンググローブとクイックバンテージをセットでプレゼントしています。

パンチンググローブのデメリット

パンチンググローブは、人によってナックルの部分が薄く感じる場合があります。
そのため、腕の力だけで沢山打ちすぎると、拳が痛くなるかもしれません。
( ⇧こちらはフォームを意識すると痛みがなくなるケースが多いです)

フォームを意識しても痛い方には、ウイニングの「ゲルデガード」がおすすめになります。
その名の通り、ゲルで衝撃を吸収するためのパットです。
こちらを使用することで、パンチを打った時の痛みが出にくくなります。

4.ウイニンググローブ(ボクシンググローブ)

ウイニングといえばボクシングを代表するブランドです。
世界中のボクサーからも人気があります。
BOXING CLUBでは、数あるブランドの中でも、特にウイニンググローブをおすすめしております。

ウイニンググローブのメリット

ウイニングのグローブは、特にパディング(詰め物)の精度が高く、強い衝撃を吸収してくれます。

「これまで沢山のグローブを使用しましたが、ナックルの当たった感触はウイニングが間違い無く1番良かったと思います」

と、ボクシング歴17年の清瀬トレーナーも語っています

加えてウイニンググローブは非常に軽いため、力の弱い女性の方でも扱いやすくなっています。

ウイニンググローブのデメリット

ウイニンググローブのデメリットは、他のメーカーと比較して価格が高いことです。
サイズや品質にもよりますが、楽天市場をみますと3万円から高いものでは7万円ほどします。(参考:TWINSでは約2万円台。メーカーを選ばなければ、安いものでは数千円のグローブもあります)

価格は高くなっていますが、ウイニンググローブに対して、清瀬トレーナーは次のような感想を持っています。

「これまで安価なグローブを使用したことは多々ありますが、外側のクッションが痛む前に内側の生地が破れ、グローブを外す度に綿が出てしまい1ヶ月も持たなかったことがありました。
長く使うことを考えたらウイニングのグローブが1番良かったと思っております」

最初は金額がかかるかもしれません。
しかし、その分長く、心地よく使えることがウイニンググローブの特徴になります。

ウイニングのボクシンググローブは、オリジナルのグローブをオーダーメイドすることも可能です。
購入やオーダーを希望の方は、BOXING CLUBスタッフにお声がけください。

BOXING CLUBのサイトやジムでも購入可能!

ウイニンググローブに関しては、弊社のウェブサイトでも販売しております。
BOXING CLUB ONLINE SHOP

ウイニンググローブは国内のみならず、世界中から高い需要があります。
また、完全ハンドメイドのため、注文から120日〜180日前後の納期が掛かっているのが現状です。
弊社では常に在庫を持つことで、ウイニンググローブの即納が可能となっております。


一般的に4〜6ヶ月の納期とされていますが、実際に手元に届くまでには1年以上かかる場合がほとんどです。
そのため転売屋がオークションに出すことで、値段が倍以上になるケースも少なくありません。

この人気のグローブを、BOXING CLUBは定価で販売しています。
また、BOXING CLUBの会員さんであれば、ジムにて直接購入していただくと1割引きで優先的に販売します。

また、BOXING CLUBの会員であれば、ジムにて直接購入していただくと1割引きで優先的に販売します。

5.練習時のシューズ

ボクシングの練習時に使用するシューズですが、特に「これでないといけない」というものはありません。
室内用のシューズであれば、基本的に何でもオッケーです。
しかし、BOXING CLUBにおいては、ボクシングシューズを使用されている方が多い印象です。

ボクシングシューズ

ボクシングシューズは非常に軽く、グリップ力が高いことが特徴です。
プロアマ問わず、ボクサーの大半が試合の際にボクシングシューズを使用しています。

ボクシングシューズには、次の3つの種類があります。

ロングタイプ

足首やアキレス腱の保護に優れているタイプのシューズです。
ロングタイプは、長い分着脱がしづらいといったデメリットがあります。

ミドルタイプ

丈が足首の少し上くらいまでのシューズです。
丈が短い分、ロングタイプより保護する力は劣るかもしれませんが、着脱しやすく足首もしっかり保護してくれます。

ショートタイプ

3つのシューズの中で、1番短いタイプのボクシングシューズになります。
着脱しやすくてこちらのシューズも人気があります。

レスリングシューズ

ボクシングシューズの代わりに使用されている方が多いのがレスリングシューズです。
見た目もボクシングシューズに似ていてグリップ力も強く、ボクシングシューズのように底が薄く、軽いです。
価格もボクシングシューズよりも安く、初心者の方でも購入しやすくなっています。

トレーニングシューズ

その名の通り、トレーニングで使用する靴のことです。
ランニングシューズもトレーニングシューズの一つになります。
初心者の方は軽量でソールが厚すぎない、クッション性に優れているシューズがおすすめです。
厚底ソールの場合は、ステップやパンチの際に足の感覚をつかみにくくなっております。

トレーニングシューズは専用のシューズと比べ性能が劣ります
そのため、本格的にやりたい方はボクシングシューズやレスリングシュー ズの使用をおすすめしています。

ボクシングの道具はどこで買える?

スポーツショップや格闘技専門店、ネット通販など購入方法はさまざまです。
しかし、ボクシング用品を扱っている店舗は少ないため、アマゾンや楽天などオンラインショッピングで買われている方が一番多いかと思います。
ちなみにパンチンググローブについては、BOXING CLUBの入会時にプレゼントしています。
※古くなった場合は、購入することも可能です。
販売価格【3,300円】

ネットで購入する際の注意点(グローブのサイズや重さについて)

オンラインショップでグローブを購入する際には、重さやサイズに気をつける必要があります。
ボクシングに使うグローブは、大きく分けて次の3つの種類があります。

  • パンチンググローブ
  • 試合用グローブ(8oz・10oz)
  • 実戦練習用グローブ(14oz・16oz)

ボクシンググローブは、oz(オンス)によって重さとサイズが異なります。
普段の練習用では8oz・10ozがおすすめです。

ちなみにオンスとは、アメリカ合衆国を中心に使用されている単位系「ヤード・ポンド法」による質量の単位のことです。
単位記号は「oz」で、1オンス=約28グラムに当たります。

  • 8oz 224g
  • 10oz 280g

オンスが大きいほど、グローブの重さやサイズが大きくなります。

大柄で手が大きい方の場合は、10オンスもしくは12オンスが合っているかもしれません。
その他、上半身の筋力を鍛える目的であったり、拳が打撃に耐えられず痛くなったりする方にも重たいグローブが適している場合があります。

また、試合用のグローブでは紐タイプとマジックテープがあるのですが、着脱のことを考えるとマジックテープがおすすめです

おすすめの格闘技ショップ

グローブはメーカーによってサイズ感が異なるため、可能であれば格闘技ショップで実物を確認して購入するのが理想です。
都内になりますが、以下のようなおすすめの格闘技ショップがあります。

センタースポーツ

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前6-19-3 東邦ビル B1F
TEI:03-3400-4011
センタースポーツHP

フィットネスショップ 水道橋本店
(格闘技・トレーニング専門店)

〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町3-6-13 山京中央ビル2F
TEL:03-3511-2711
フィットネスショップHP

格闘技プロショップ 東京イサミ

〒160-0022
東京都新宿区新宿4-2-21 相模ビル4F
TEL:03-3352-4083
東京イサミHP

グリットファイトショップ

〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町2-17-2 日宝水道橋ビル B1
TEL:03-5214-6487
グリットファイトショップHP

ボクシンググローブの素材と手入れの方法

ボクシンググローブの素材は大きく分けて3種類あり、各々で手入れの方法が異なります。
練習で使ったグローブをそのままにしていると、汗の臭いが染み付いたり、型崩れを起こしたりする恐れがあります。
グローブを少しでも長く、清潔に使用していくためにも、しっかりと手入れしておくようにしましょう。

本革

「ボクシンググローブといえば本革」と、すぐにイメージが浮かぶくらいの素材です。
試合用のグローブは、ほぼ全てのメーカーが本革を使用しています。

本革は水や直射日光には弱いため、使用後はしっかりと陰干しをして、お手入れ用のクリームを塗って手入れしないと劣化の原因になります。
ボクシンググローブ専用のお手入れセットなども販売しています。

ボクシンググローブに直接アルコールなどをかけると、劣化の原因に繋がります。
アルコールスプレーをする際は、革の部分は避けて内部のみにするようご注意ください。

合成皮革(PUレザー)

布地の表面にポリウレタン樹脂を塗布し、質感を天然皮革に似せて作られた人工素材です。
合成皮革は、本革に比べると耐久性が劣ります。

グローブの寿命を長くしたいのであれば、使用後はしっかりと乾燥させて、ドライな状態を保つことが重要です。
初心者の方は、安価で手に入れやすい合成皮革から始めるのがいいのではないかと思います。

 マイクロファイバー・レザー

よく合成皮革として認識されがちですが、全くの別物と思っていただいて構いません。
合成皮革が布地の表面にポリウレタン樹脂を塗布しているのに対し、マイクロファイバー・レザーは、極細マイクロファイバー (超極細繊維束)に高品位のポリウレタン樹脂を染み込ませて一体化させています。
そのため、合成皮革のようにポリウレタン樹脂と地の布が分離することがありません。

軽量で柔軟性があり、 通気性が良いので本革と違いお手入れも不要です
マイクロファイバー・レザーグローブは最近少しずつ主流になってきた素材ですので、販売数がまだ少ないのがデメリットです。

まとめ

ここまで、ボクシングの練習で使う道具について解説してきました。
各々で体格やボクシングの習熟度が異なるため、自身にあった道具を選ぶことが大事になります。


BOXING CLUBでは、実際にバンテージやパンチンググローブを装着して、ミット打ちやサンドバッグが行える1日体験を毎日実施しております。
ボクシングを始めてみようか悩まれている方、実際に道具を使った練習を体験してみたい方などは、ぜひお気軽にご連絡ください。

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